BESPOKE MY LIFE

銀座テーラー  クロト オーダー スーツ 谷尻 誠谷尻 誠
PROFILE

谷尻誠(たにじり まこと)1974年広島県生まれ。穴吹デザイン専門学校卒業後、本兼建築設計事務所、HAL建築工房を経て2000年にSUPPOSE DESIGN OFFICE設立。2014年より吉田愛と共同主宰。広島・東京の2ヵ所を拠点とし、インテリアから住宅、複合施設など国内外合わせ多数のプロジェクトを手がける傍ら、穴吹デザイン専門学校特任講師、広島女学院大学客員教授、大阪芸術大学准教授なども勤める。近作に「ONOMICHI U2」「BOOK AND BED TOKYO」「常滑の家」など。最近では東京事務所に飲食業態「社食堂」や不動産屋「絶景不動産」を開業するなど、活動の幅も広がっている。

会話の中にこそ、クリエーションのヒントがある。

会話の中にこそ、クリエーションのヒントがある。

みんな同じ釜の飯を食べれば、思考もポジティブに、健康になるし、良いチームワークが作れると思い、オフィスと食堂の仕切りをなくした「社食堂」を作りました。忙しいとMTGはあるけど、仕事の話しかしませんよね。食事をすることによって、「最近どうなの?」など他愛もない会話が増え、コミュニケーションがとれる。なにより、近所の人や、通りがかった人など、知らない人が食堂に来たりするので、色々なコミュニケーションができて良いと思っています。また、このオフィスにはエキシビションを常設しているので、展示目的に来た人にとってはギャラリーに、食事したい人にとっては食堂に、MTGしたい人にとっては会議室になるんです。

あえて “不便につくる”という美学。

あえて “不便につくる”という美学。

僕が育った家は町家で、五右衛門風呂だったので、家の中で傘をさして台所に行かなければいけませんでした。不便だからこそ、工夫して使いこなせていました。工夫するからこそ、愛着がわき、“自分たちの家“になっていきます。例えば、これが便利で誰でも使えるものになると、大事にしない。そして工夫をしなくなりますよね。「便利」というのは、人が考えなくて良い状態をつくる行為でもある。不便は考えないといけないけど、どちらがクリエイティブで愛着が湧くかというと、やはり少し不便である方が良いと思っています。スーツも、誰でも着れるのではなく、”自分でしか着れない、自分にしか合わない“という不便さが良いと思います。そのぶん愛着が湧きます。

建築も、服選びも、「ナイス・ミスマッチ」を考える。

建築も、服選びも、「ナイス・ミスマッチ」を考える。

ハズすのはやっぱり好きですね。全身ワンブランドにしないとか、スーツだったらスニーカーを履くとか。全部ワントーンにすればするほど、コーディネートは上手くいきますが、ときめかないというか…。料理もきっと、違うものが入って新しい味に出会えたり、建築もこの空間にいきなりこの材料か!色か!という風に“良い違和感”が好きです。よく「ナイス・ミスマッチ」と言ったりします。若いときにいろいろ試してきた結果、自分らしくなってきました。30代は少しハズして、40代は他者の視点を楽しむようになりました。

 

なので、「誰から買うか」が大事になっています。どこまでいっても、欲しいものは買うのですが、「誰がやっているお店なのか」、「誰がレコメンドしてくれているのか」を気にするようになりました。食べログなんかと一緒ですよね。美味しいものを食べている人に直接連絡した方が、美味しいものにたどり着けるのと一緒で、星の数で店の評価ができないような「誰でも来てくれ!」みたいなお店ではなく、“意思”を感じられるようなお店に行きたいと思っています。

 

今回のオーダーでは、意図的に漂流してみようと思いました。時に言いなりになってみた方が、違うところに行ける。全部自分がフルオーダーしたいわけでもないし、かといって冒険もしたい。けれど譲れないシルエットはあるし…。測ってもらいながら、とはいえ好きなシルエットにしてもらっているので、その微妙なコラボレーションが嬉しいです。

「Wantをhave toにする」というルール。

「Wantをhave toにする」というルール。

基本、人が成長するロジックって、負荷がかかっている時だと思っています。負荷がないと人は成長しないので、負荷が必要だと思っています。不便や制約を自分に与えている時が一番いい時だと思うようにしているんです。その負荷によって、日々筋肉質になっていくというか…。瞬発力や提案力はすべて“負荷付き”だと思っています。

 

やりたいことはほぼ、“やること”と決まっているんです。Wantをhave toにすることをルールにしています。皆やりたいと言うけど、やるのが遅いじゃないですか。僕はやりたいことを“やらなければならない”にして、どうやったらやれるか・・・と考えています。なので、食堂なんてやる予定はなかったのですが、2月にスタッフ募集、4月10日にオープンさせました。割と建築は得意な方なので、建築は自分の軸としています。

 

今後やりたいことだらけです。人を喜ばせる最短の方法は、“自分が楽しむこと”です。楽しくないのに人に勧めてもダメなので、自分が楽しむようにしています。

LIFE STYLING by CLOTHO
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STYLING
POINT

クリエイティブなお仕事をしている谷尻誠さんに、クロトからおすすめしたのはブラウン系でグレンチェックという遊び心のあるファブリックを使ったスーツ。シルエットはカジュアルでスニーカーを合わせられるようにパンツ丈も短めに。胸ポケットには谷尻誠さんがお好きな自転車柄のクロトハンカチーフをワンポイントに。爽やかで色気のある谷尻誠さんはおしゃれも仕事も楽しむ、まさに目指したい40代のお手本でした。